2004年09月06日
ロシア学校占拠
9月に入って新学期が始まるその日にロシアの北オセチア共和国ベスランでテロリストが学校を占拠し、多くの罪の無い子供達の犠牲者を出すという痛ましい事件が起きた。背景にはチェチェン紛争がある。チェチェンは以前よりロシアからの独立を望んでいて、それをロシアが石油利権絡みや他の国の独立を牽制するためにも許さないという構図が古くからあったわけだが、今回のテロに関しては目的が良くわからない。チェチェン紛争によって家族の多くを失った人たちのロシアへの報復のようでもあり、逆に希望を失った人たちが自暴自棄に陥って玉砕したようにも見て取れる。一説にはアルカイダの関与も噂されるが、恨みの連鎖というのはそう簡単に断ち切れるものではない。一言でテロと片付けてしまうのは簡単ではあるが、今回のテロ行為にしてもその動機は当然あるわけで、愉快犯的に殺戮をしたがっているわけでも無い以上、この事件は今後ともロシア情勢に尾を引くのは間違いない。
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