2004年04月21日

イラク人質事件

Yahoo!ニュース - 政治 - 毎日新聞
<イラク人質>熱帯びる「自己責任」論争

人質になっていた5人が無事に解放されてかったと胸を撫で下ろす反面、最近『自己責任』なる言葉がやたらと流行りだした。今回人質になった人たちはもっと回りの迷惑を考えて、渡航を自粛すべきだったというものだが、それに伴い救出から日本に帰国させた費用も被害者に請求すると言う。あまりにせこいと思っていたが、どうやら反発を考えて当初66万円とか噂されていた請求額を少なくしたようだ。

今回の人質事件でこれだけ物議を醸しているのは、ひとつには被害者の家族の言動もあり、それを聞いて反感を抱いた人が多かったのではないかと思う。簡単に言えば自分の好きで行っておいて、拉致されたのは自衛隊のせい、国として家族を助けるのは当たり前だと言わんばかりの論法は間違っているということだ。確かに自分の家族のイラク入りを止められなかった家族が、どうして当然の権利のように政府に要求するのかと言う理屈もあるだろう。もし被害者家族がもっとしおらしく救出を願っていたら、恐らく同情論の方が多かったに違いない。面白いのは、無事に助かったことで喜ぶよりは、むしろ勝手な事をした?被害者を責めるような風潮が日本にあることだ。

実際に人質救出のために尽力したり、あるいは情報を収集したりとそれなりの迷惑と言うのはあったかもしれないが、考えようによっては普段何もしてないで外交官特権だけ行使している大使館員も多いだろうし、そもそも外務省って役に立ってるのか?という気もするから、たまには国民のために身を呈して働くのもいいんじゃないかと思ったりもする。救出にかかった経費も普段役人が税金の無駄遣いしていることを考えれば大した事の無い額だし、それをさも大げさに迷惑とか騒ぎ立てることもないだろうと思う。

今回の事件はいろんな教訓を残したが、ただこのことだけを考えてもしょうがないのではないかと思う。もともとこの戦争が正しかったのか、自衛隊派遣は正しかったのか、そんなところから議論をすべきだろうとも思うが、もともとアメリカの属国としての立場ゆえか、本当に言いたい事を言えない国であるというのが、逆に良くわかったような気もする。

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