2004年06月14日

冬のソナタ

ということで最近流行の韓国ドラマである。なぜかこのドラマは30代以上の男女にウケテいるということだが、これは一種の懐古趣味的なものだろう。テーマが初恋であり、ストーリーは純愛であるから、実生活でつかれ切ったというか荒びきった心に郷愁を感じさせるに違いない。一説には昔の山口百恵主演の赤いシリーズに似ているとも言われている。最近その中の『赤い衝撃』も深夜に再放送されているのをカミサンが熱心に見ていたりするので、私も時々付き合って見たりするのだが、確かに純愛という意味では似ているようである。
記憶喪失や異母兄弟という奥の手はあるようだが、正味1時間(日本向けに編集されていて元々は65分〜70分らしいのだが)の20回分をほとんど恋愛の葛藤だけで展開するというのはかなりの手腕だろうと思う。

斯く言う私も嵌ってしまったオヤジの一人ではあるのだが、特に登場人物の容姿に惹かれてというのではない。確かに挿入されている音楽はほとんどバラード調で特に主題歌などはその昔雅夢が歌っていた『愛はかげろう』にそっくりで、サビの部分のコード進行は全く同じであるのだが、懐かしさよりは新鮮であって、これまた薄汚れたオヤジの心に何かを呼び起こすものがある。結局恋愛ドラマなのだから、それがどうしたという感じではあるし、そこかしこにあらすじが紹介されていてネタもしっかりばれているのだが、理屈ぬきに面白いと思うのは何故なのだろう。自分もドラマのような恋愛をしたいと思っているのかと考えると、決してそんなことは無く、あるいは自分の青春時代がそうだったかと思い起こしてみてもそんな青春どこにも無く、何が面白いのか改めて考えるとさっぱり思い当たらないのだが、なんとなく応援したくなるような、結局忘れかけていた切なさやほろ苦さみたいなものを、思い出させる何かがあるのだろう。多分、中学生で初体験とかいう最近の若者にはわからないんだろうな。それじゃあオヤジは恋愛について詳しいのかと問われれば、人さまに自慢できる、それほどの経験持ち合わせちゃおりません。

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