2004年08月29日

女子マラソン

連日のメダルラッシュのせいで女子マラソンについて書くのを忘れていた。今回世界陸上銀メダルの野口みずきが見事金メダルを獲得した。女子マラソンに関しては予選から注目していて、自分なりの予想も立てていたのだが、今回の結果は予想を上回るものだった。
私自身高橋尚子推薦派?だったので、候補者だったときから陸連の決定には否定的だったのだが、今回の野口の力走は『高橋が出ていれば』という批判も封じ込める大金星だった。陸連もこれによって面目躍如と言ったところだろう。もっとも野口に関しては世界陸上の結果によって選考で決めたわけではなくて、すでに内定が決まっていたわけだから何も陸連が偉いわけでも何でもない。

私の今回の予想では、順当にメダル争いに絡めるのは野口だけ、坂本直子は嵌れば一発があるがそうでなければ惨敗、土佐礼子は良くも悪くも入賞止まりと考えていた。ただ坂本に関しては若さもあり、その分の勢いもあるのではないかと思っていたが、練習に関して特に暑さ対策に重点をおいているとは感じられず、むしろなめていたところがあったのではないかと思っている。これは土佐に関しても同様で、実際にレース後半は暑さからズボンをさげて腹を出す形で走っていた。本当に暑さの怖さを知っていたのは野口陣営だけで、その辺は靴からユニフォーム、給水に到るまで神経を配っていたと思う。

ただ3人全員が入賞したということで、日本にとっては非常に素晴らしい結果となったのではなかろうか。特に野口の勝ち方は25km過ぎからのロングスパートであって、高低差200m近い難コースで、しかも35度という酷暑の中であれだけの走りができたというのは強さの証だろう。実際に高橋が東京マラソンの時に抜かれたアレムを大きく引き離し、世界陸上で後塵を排したヌデレバの追走を振り切ってのことである。

競技場に入って来たときの2位ヌデレバとの差がかなり縮まっていて、シドニーの時の高橋とシモンのような感じではあったが、あのときに比べても野口にはまだ余裕があり、また年齢的な若さもあるので、これはもしかすると高橋よりも速いかも知れないという期待がある。
いずれにしろ2大会連続の日本の金メダルという快挙を成し遂げたのは快哉を叫ぶ他は無い。

banner_01.gif

Trackback on "女子マラソン"

このエントリーのトラックバックURL: 

"女子マラソン"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "女子マラソン"

"女子マラソン"へのコメントはまだありません。

Post a Comment

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •