2004年03月25日

東京国際女子マラソン

今回選考対象になった3選手のそれぞれの大会を考察する。
まずは落選した高橋尚子が出場した表題の東京国際女子マラソン

主   催 (財)日本陸上競技連盟、朝日新聞社、テレビ朝日
後   援 文部科学省(予定)、東京都(予定)、日刊スポーツ新聞社、文化放送
主   管 (社)東京陸上競技協会
日   時 2003年11月16日(日)12時10分スタート
コ ー ス 国立霞ケ丘競技場〜大森海岸交番前折り返し 42.195km
(日本陸上競技連盟公認、東京国際女子マラソンコース)
天  気 晴れ
風向き 南南西
気  温 24.0゜C
湿  度 51%
出場者数 278人
完走者数 230人

多くのオリンピック候補選手が高橋尚子との直接対決をさけたため、本当なら高橋が実力を見せつけて圧勝するはずであった。天候としては最高25度という真夏のような暑さに加え、時折5mの強風が吹く、ランナーにとっては最悪とも言える状況だった。コースはスタート3km過ぎから下りになるので、スピードに乗りやすい反面、折り返し後ゴール直前にこの坂が逆に難所となる。実際に高橋も最後この坂でスピードを維持できず後続に抜かれることになった。最後に坂がひかえていると言う事はスタミナが絶対的にものをいう。それと坂を登るためには馬力が必要だ。競馬場で言えば中山がゴール直前に坂があるのだが、この坂があるために最後は力勝負になる。高橋が失速したのはまさにこの高低差30mの上り坂で、ここをスピードを落とすことなく走りきるスタミナに欠けていた。ただ、このとき高橋が目標にしていたのは単なる優勝ではなく、オリンピックに通用する走り、メダルを見据えたものであり、前半から5km16分台のラップを刻んでいたのは、間違いなくアテネでの優勝争いを睨んだものである。

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