2005年04月28日

日勤教育ってなんだ?

とうとう死者が100人を超えてしまったJR福知山線脱線事故だが、今回の脱線はその原因が複合的と見られている。単純なスピード超過では無くて、急制動をかけたために遠心力に負けて車体が余計外に振られてしまったと見るべきかもしれない。もっともJR西日本が言う時速133kmを超えると脱線の危険というのは、実際にその場で実験して得たデータではないだろうから、100kmを超えたあたりで特にブレーキをかけなくても脱線した可能性はあるように思う。ただカーブ途中でのブレーキングが危険なのは車でも同じことだが、車と電車のブレーキはその効き方にだいぶ差があるように思う。

今回事故で亡くなった運転士は運転歴11ヶ月という浅い経験で、実際前の駅で40mくらいのオーバーランをしているわけだから、スピードをコントロールする腕が若干劣っていたとみることもできるが、それ以上に問題視されるのが定時運行に対する過大なプレッシャーだったのではないかと言うことだ。その中で出てきたのが『日勤教育』という言葉なのだが、この日勤教育というのはなんなのだろうと言うことだ。

よくわからなかったので辞書で検索してみると日勤というのは(1)毎日出勤すること。(2)昼間の勤務。ということで至極当たり前のことであるが、これに教育がつくと随分とニュアンスが変わるものだなと思う。以前JR西日本ではこの日勤教育によるストレスから自殺者まで出している訴状によると、この日勤教育を受けさせられた理由が、たかだか京都駅での50秒の発車遅れということだ。1分に満たない時間の遅れでどうなったかというと、,気蕕啓圓両態で衆人環視の中、犯したミスとは全く関係のないレポートを書かされ続け同僚と話をすることもお茶を飲むことも禁止され、トイレに行くのもその都度管理者の許可を得ることが必要とされ、トイレには管理者が同行することすらあり自らの起こしたミスを他の乗務員に知らせ、同じミスをしないように注意を喚起すると称して、見せしめ的に各駅のプラットホームに立つことを強制させられな振儼邀曖隠伊円前後の乗務手当等が受けられなくなりテ勤教育期間中を通じて、管理者から様々な罵詈雑言を浴びせられる。しかもこの日勤教育期間が区長の主観的判断に委ねられていてはっきりと決められていない。

これはイジメだよな。JR西日本ではこういうのを教育と言うらしい。

今回事故を起こした運転手は過去に3回処分を科されていて、いわば後が無い状況だったのだろうと思う。事故の場合どうしてもその事故を起こした本人に批判が集中してしまうものだから、4月27日付神戸新聞の社説でも

電車が遅れる原因となった、伊丹駅でのオーバーランの距離が当初発表の八メートルは誤りで、実際は四十メートルだった。運転士が「短くしてほしい」と頼んだらしく、車掌と二人で口裏を合わせたという。

 運転士は過去三回、訓告などを受けていた。オーバーランしたこともあり、新たな処分を恐れたのかもしれない。

 虚偽報告に加担した車掌は、乗客からオーバーランによる遅延のおわびの車内放送を要求されていた。いずれも、乗務員としての適性が問われる行為だ。

 こうした一連の経緯をみると、JRは運転士の適性判断や指導を軽く見ていると疑われても仕方がないだろう。

というような厳しい意見が出てきてしまうが、会社の体質を考えるとむしろ逆で、少しでも定時運行に近づけようとした運転士は非常に真面目であり、その運転士をかばった車掌はむしろ人間的だろうと思う。亡くなられた多くの方たちにとってはやりきれない思いがあるが、それでもこの運転士にも同情を禁じえないのである。
確かに競争の中で一分一秒を争い、時間の正確さで顧客を増やそうとする努力は営業的に理解できるところだが、それを遂行するためという理由にしては、ちょっとしたミスに対する制裁処分があまりにも過酷過ぎるだろう。そういう意味ではこの運転士も犠牲者の一人ではないのかと思う。

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