2004年09月12日

なぜか目に入り

迷惑なホタル族
テレビで911のテロについていろいろやっていたので、ネットであれこれ調べていたらなぜかこんなものが目に入ってしまった。全然関係ないのだが、かなり白熱した議論が展開されていたのでついつい読みふけってしまったわけだが、嫌煙家の人というのは本当に煙草の煙が嫌いなんだな。

実は私も実家にいる頃に、子供の頃は当然吸っていなかったわけだが、両親とも吸っていて、特に母親がヘビースモーカーだったために、タバコの煙には随分と嫌な思いをさせられた。こう言うことを書くと、どうして自分も嫌だったものを今吸って他人に嫌な思いをさせるのだと糾弾されそうだが、はっきり言って他所の家が吸う煙草の煙など気になったことも無かった。先日騒音の件でここに書いたが、家も迷惑かけているのかなと少し心配になったが、どうもかなりヒステリックに論じられている部分もあるので、全部を鵜呑みにはできないところである。

嫌煙家の要旨は、健康に悪いものを他人の迷惑を顧みずに平気でするのはどういうことだということで、当然タバコが悪者になっているわけだが、それに乗じて喫煙者の人格まで疑うような論調を展開したりもしているので、どうも喫煙者の私としてはあまり良い気持ちはしない。
逆に愛煙家の主張は、身体に悪いものはタバコの煙だけではないだろう、レジャーで車を使う奴は他人に迷惑をかけていないとでも思っているのか云々と言った風に、妥協を強いる論調が多いようだ。

どうしても許されないものであるなら、法律で禁止してしまうのが一番いいと思うのだが、まあどちらの主張も結局は自分勝手なような気もする。
マンションは大抵ベランダ側に排気口がついているので、もし少しでも臭いが嫌だというのであれば、これは室内の換気扇下で吸っても恐らく同じことになる。もちろん灰を階下に落とすなどというのは論外だと思うが、実際にベランダで吸っていてどれくらい煙が隣近所に流れ込むかというのは、正直言ってわからない。

嫌いな人からみれば、少しでもタバコの匂いがしたら嫌なのだろうし、吸う側から見れば、私生活に影響ないだろうとも思う。第一そんなことを言っていたら、空気の汚い都会で住めないし、今は食物でさえ健康を損なう恐れがあるものが平気で出回っていると思えてしまうので、タバコだけ殊更忌み嫌う人というのがどうしてもヒステリックに思えてしまうのだ。

これも時代の流れだと思うが、結局車の排ガスは必要悪で、タバコの煙は純粋に悪である。オゾンを破壊しながら飛ぶジェット機の機内が禁煙で、それが顧客サービスだと言ってはばからない航空会社と同じで、一度悪者のレッテルを貼られた以上、愛煙家が日の目を見ることは無いのだろう。

確かに喫煙者である私も迷惑かけながら吸いたいと思っているわけではないし、吸わない人にとっては、自分だけ健康を害せと言いたいのはわかる。ただそれ以前にこの問題はどうも感情論が先行しているように思うのである。吸っている人間でも他人のタバコの煙は嫌いな人も多いし、逆に吸わない人でも気にならないという人もいる。迷惑なんだから自分の家で窓締め切って、空気清浄機の前で吸っていればいいだろうという乱暴な意見もあるが、これははっきり言って過干渉だ。そんな主張がまかり通れば誰も家の中から出られなくなる。

ネットだから言いたい事を言ってしまうのか、あるいは相当ストレスが溜まっているのか、どうも後者のような気がしてならないが、四六時中のべつ幕なしに吸っているというのならともかく、たまに吸うタバコまで規制しようとするのは、どうも神経質に過ぎると思うのは喫煙者の甘えなのだろうか。

確かに自分だって他の人から迷惑を受けているのだから、自分のことも大目に見ろというのは問題のすり替えといわれても仕方ないのだろうが、もう少しお互いに気持ちに余裕を持って過ごせないものだろうか。どうも、そのうちアメリカのように自分に非があっても謝らない社会というのが当たり前になりそうな気がする。

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