2004年09月26日

立山黒部アルペンルート1(新たなる旅立ち)

9月20日から22日までアルペンルートに行ってきました。
アルペンルートというのは長野県の信濃大町近辺から富山県の立山までを横断というか縦断というか、とにかく一気に駆け抜けるコースです。もちろん自分の足で走るわけではないので特に体力が必要なわけでもありませんが、乗り換えが頻繁にあるのでGWやお盆の季節など混雑時はかなり待ち時間にとられたりすることがあるようです。
さて、2泊3日の行程でしたが、基本的にアルペンルートだけなら、乗り物に乗っている時間だけを見れば3、4時間なので、半日もあれば通り抜けてしまいます。もっとも自宅からアルペンルートの出発地である信濃大町までかなり時間がかかってしまうので、1日目はほとんどそのための移動日でしかありません。

利用したのはJTBのエースですが、我が家では国内旅行はJTB、海外は(といってもハワイくらいですが)H.I.Sを利用することが多いです。特に国内旅行ではツアーに組まれている旅館やホテルなどが比較的良いこと、今までトラブルらしいものがこれと言って無かった事、あるいはJTBを使ってホテルだけを自分たちで選ぶコースよりもいい部屋を用意しているという傾向が見られるからです。

それはさておき、1日目はそういうわけで殆んど移動でしかありませんから、昼くらいにゆっくり出て行ってのんびりするという手もあったわけですが、それではせっかくの遠出があまり面白みのないものになってしまうというので、1日目は長野の善光寺でも見ていこうということになりました。元々設定されているツアーは新宿からあずさに乗って松本へ、そこからローカル線に乗り換えて信濃大町、さらにバスに乗って大町温泉郷というコースなのですが、少しの追加料金で新幹線あさま利用長野行きにも変更できたため、上野からほど近い我が家からは断然そちらの方が楽という結論になりました。ちなみに長野から大町温泉へは直通バスが走っています。

さて、朝の9時前に我が家を出発して、上野の地下ホームに入っていきます。私自身は昔よく長野に行っていて特に珍しくもなかったわけですが、カミサンはスキーに行った時の中継点くらいの感覚でしかありません。斯く言う私自身も新幹線が開通してからは一度も行ったことがなかったので、今さらの感はありますが実を言うとどんな感じなのか非常に楽しみにしていました。
連休の最終日ということで若干混んでいたようですが、それでもその大半はどこかのツアー客のようでした。乗り込んですぐに近くの席の添乗員と思われる人が慌しく客に説明しています。初めての長野新幹線に多少の興奮を覚えながらも持ち込んだおにぎりとお菓子などをつまんでいるとすぐに大宮駅に到着しました。駅周辺だけがやたら栄えているのは昔からですが、それでもだいぶ印象が変わっています。思えば大宮もよく行っていた頃はもう10年くらい前だったか。そんな感慨に耽りながら大宮を出発すると次は軽井沢のアナウンス。『もう軽井沢かよ』これには正直大笑いです。昔のことを覚えている人は軽井沢と言えば横川で釜飯を買ってから(その間に機関車をもう一両連結していたわけですが)、えっちらおっちら山を登り、上野からようやく2時間かけてたどり着いたところです。そもそも大宮の次が軽井沢などという感覚が私にはありません。途中高崎に停車するのもあるようですが、私たちが乗った列車は通過のようでした。

どうも大宮の次は高崎というのがわりと受け入れやすい停車具合だと思うわけですが、しかしこれまた本当にあっと言う間に軽井沢についてしまいました。恐ろしい時代になったものです(何年も前からだけど)。これがGWの関越を使ったドライブだとしたら平気で5,6時間はかかるところです。碓氷峠で麦わら帽子を渓谷に落としてしまっても、それを拾って帰ってきたらまだ車は渋滞中で進んでないでしょう。それくらい時間のかかった場所です(まあこれも今はだいぶ違うでしょうが)。それがなんとたったの1時間。確実に通勤圏です。時間だけを考えれば千葉ニュータウンから都心に出るより早いです。少なくともこれを書き終える時間よりも短いに違いありません。しかも到着してみると私のかすかに残っている記憶からは想像出来ないほど駅前が賑やかです。なんといつの間にかアウトレットモールが出来ているではありませんか。こんなのいつ出来たんだ。私は間違い無く浦島太郎です。

動揺を隠せない私を他所にあさま号は大勢のギャルや家族連れをプラットホームに残し、一路長野を目指します。浅間山の火山灰は確認できませんでしたが、アウトレットはおじさんにとって新たな発見でした(今時珍しくないけど)。
さて、大宮の次が軽井沢なのだから次は長野でも良さそうですが、さすがにそうはいかないらしく、途中佐久平と上田に停まります。上田はもともと信越線にあったはずですが、佐久平というのは乗り換えのために作った駅なんでしょう。「どうしてこんな駅に停まるんだろうね」とカミサンが訊いてきましたが、そんなこと私にはわかりません。確かに乗り換えが無ければほとんど必要の無い場所のような気はします。

のどかな田舎の風景の中をひた走り次の停車駅上田につくと、指定席を陣取っていたおじさん、おばさんのツアー客はほとんど降りてしまい、自分たちから後ろの席は誰もいなくなってしまいました。私はわずかな乗車時間の間に2回もタバコを吸いに後の喫煙自由席車両にお邪魔していたので、実は自分が座っていた禁煙指定席の方が混んでいる事を知っていたわけですが、ツアー客がいなくなってちょうど同じくらいになった感じでした。

さて上野から約1時間半、昔に比べて時短というよりもまさに半減、はるばる来たという感動も疲れもないままに長野に到着しました。善光寺をかたどった懐かしい駅舎はもうありませんでしたが、それなりに綺麗になったコンコースがありました。駅前は昔とさほど変わっていないような、それでいて少し垢抜けたかなと思わせるものもありました。とりあえず大きな荷物をコインロッカーに預け、善光寺行きのバスに乗り込むことにします。

                                             (つづく)
      このペースで果たしてアルペンルートまでたどりつけるのか・・・

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