嫌われる日本と竹島問題

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• カテゴリー:社会

日本の常任理事国入り反対　韓国、阻止外交展開へ
ヨン様を始めとする韓流ブームで俄かに距離が縮まったかと思われた日韓交流だが、先月島根県議会が竹島の日条例を成立させてからと言うもの、反日感情が一気に高まって、むしろ以前よりも悪くなってしまった感がある。もちろん韓国政治家の政治的パフォーマンスと言える部分も多分にあり、竹島に関しても騒いでいるのは一部の者だけだろうとも思う。ただ常任理事国入りに関しては中国でもインターネットで反対の署名を集めていたりと、どうしてこうも近隣の国に嫌われるのだろうかと思う。タモリではないが、今までのＯＤＡはいったいなんだったんだと言ったところか。それにしても戦後６０年経っているのに未だ禍根が消えずに、むしろ増殖しているかのように思えるのはなぜだろう。

竹島に関しては竹島問題に詳しく載っているが、韓国が実行支配を始めてから、日本側が毎年抗議をくり返しながらも、ある意味曖昧なまま半世紀が過ぎたということだ。竹島が島根県に編入されて今年でちょうど１００年ということで、島根県議会も漁業関係者などからのプレッシャーによって、何かアクションを起こさないわけにはいかなかったのだろう。ただ竹島は日比谷公園程度の岩島である。北方領土や尖閣諸島の問題と比べて社会の認知度も低く、何かの海底資源が発見されているわけでもないので、もっぱら漁業権の問題である。

たしかに韓国側が竹島上に武装兵力を常駐させているので、漁業協定とは別と言いながらも近寄れないという理不尽さはあるだろう。漁師達の苦悩やジレンマははわからなくもない。国際政治に於いて何の意味も持たない一地方都市の条例に、これほど過敏に反応している韓国もどうかとは思うが、対戦中植民地下にあった韓国では、竹島には侵略戦争を惹起させる象徴的なイメージが強いと言われれば、まあそうなのかなとも思う。もっとも日本人にしてみれば、韓国が自国の領海と主張する理由のひとつにあげる李承晩ラインは、俺が決めたからそうなんだというジャイアン的な屁理屈に思えるわけで、本当に自国に理があると思うなら、正々堂々と国際司法裁判所の判断を仰げと言いたいところではある。

それにしてもなんでこんな小さな島ひとつでゴタゴタしないとならないのだ。島根県議会が条例を決めた日に条例案に反対した議員が、「時代を逆行させるようなことはしてはいけない」と言っていたが、まさにその通りだと思う。理解の薄い竹島問題をクローズアップさせて国民の意識を喚起させたのには成功したが、それ以上の代償だろう。ヨン様もしょうがなくて自分のホームページに独島は韓国の島だと掲載したようだが、本当のところはどうでもいいはずだ。そもそもヨン様フィーバーで韓国は相当観光収益も収めているはずだし、それ以外にもビデオや写真集、放映権料など日韓友好で得たものは有形無形合わせれば、かなりのものになっていたはずだ。

確かに島根県議会も自国の主張をしなければならない時はするべきであると思うが、たんに悪影響を及ぼすパフォーマンスなら、そんなものしない方がいい。