2004年11月05日

ブッシュ大統領再選の疑問

民主党のケリー候補が敗北宣言をしたことで暫定票の結果を待たずにブッシュ大統領が再選を果たしたわけだが、この結果を見るとアメリカ国民の半数以上がブッシュ大統領を支持しているということになる。もちろん投票しなかった人が大勢いるわけだから、その人たちがどちらも支持しないとなると全国民の半数には遠く及ばないものの、いずれにしろアメリカを二分する戦いではあった。争点は対イラク政策を包含するテロ対策、もしくは経済政策等もあったわけだが、とりわけ今回はブッシュのイラク侵攻の是非を問うものでもあったと思う。ブッシュ支持の人もその多くは共和党支持ということなのだろうが、この結果はブッシュのイラク政策を肯定する形になってしまった。

もともと9・11でさえ自作自演と言われているのに、それでもなおブッシュ支持と公然と言える人たちは、情報操作されているのか、あるいは事情を知って支持しているのか、この結果を良しとして歓迎している国は日本やイギリスをはじめとする同盟国くらいのもので、他の多くの国は落胆しているのではなかろうか。

一説には今回の大統領選は都市部VS地方の戦いだとも言われる。都市では殆んどの州がケリー支持なのに対し、地方ではブッシュが優勢であった。これを穿った見方をすれば、外交や内政にそれほど関心を持たない田舎者がだれでもいいやと現職のブッシュに投票した。恐らく満足な教育も情報ももたらされない地方では仕方が無いだろう。一方それなりの教育を受け、自分なりに危機感を抱いている心ある者はケリーに投票した、というのも説得力がありそうだ。結局数の差で押し切られたというのも決して不思議ではないだろう。

ただこれはあくまでも選挙が公正に行われたという前提である。実際何の不正もなくこういう結果になったのであれば、それは米国民の選択であってそれに文句をつけてもしょうがないだろうが、4年前と同じような不正が行われた(これも確たる証拠があるわけではないが)とすると、民意を反映していないとんでもない結果である。疑い出せばきりが無いが、特に電子投票に関する不正が今回も取り沙汰されていて、投票所の出口調査と実際の投票で結果が逆転していたり、あるいは有権者の数以上の票がブッシュに流れていたりと、もしもケリーが裁判でもしたら膿がたくさん出てくるのではないかと思う。ビンラディンのビデオが流れたのも選挙前の絶妙のタイミングで、私は非常に胡散臭いと思っているわけである。ケリーが4年前のような泥沼を避けたかったのか、早々に敗北宣言してしまったからどうしようもないのだが、もしもアメリカや世界の事を本当に考えているのなら徹底的に戦ってもらいたかったところである。

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