2004年08月31日
アテネオリンピック閉幕
日本のメダルラッシュに沸いたオリンピックも幕を閉じた。過去最多のメダルを獲得したロサンゼルス大会を抜いて３７個のメダル、金メダルは最後室伏の繰上げ金メダルによってこれも過去最多の東京オリンピックに並ぶ１６個だった。シドニー大会が金メダルわずか５個、金銀銅合わせても１８個だったことを考えると、今回の日本選手の活躍は凄い。
当初開幕までに間に合うのかという不安も取り沙汰された会場や周辺の設備もなんとか無事に間に合い、途中警備の杜撰さなどもメディアで取り上げられたりしたが、どうにか恰好はついたようだ。
ただ最後の男子マラソンでトップを走っていたブラジルのリマ選手が暴漢に走行を妨害されて沿道まで押し出されるという前代未聞の珍事件が発生した。これも警備の甘さと言われても仕方ない。ただ救いなのは、この事件に関して多くの人がリマ選手に対して好意的なこと、そして本人がこの結果に満足しているというように、決して腐らなかったことだ。もしあの時点でレースを棄権していたらかなり後味の悪いものになったと思う。だがペースを完全に乱されたあとでも諦めずにゴールにたどり着いたことで、彼は金メダル以上の名声を手にしたと思う。
国際オリンピック委員会から特別メダルが授与されるようだが、ブラジルのオリンピック委員会はもう一個別の金メダルを要求しているらしい。それも国として考えればごもっとも。もしもあのときに暴漢に襲われなければ必ず金メダルになっていたかどうかは定かではない。しかし後続の選手からしてみれば、いきなり前を走っていたランナーが近づいていたらこれは俄然勢いを増すだろう。
ただ４年に一度の祭典なのに、終わってしまえばほとんど話題にも上らなくなるのは毎度のこと。次に話題になるのは４年後の北京が近づいてきた時なんだろうな。何事にも旬というのがあるらしい。それでも私は執拗にオリンピックの記事でも書いていようか。
